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白百合は永遠に野薔薇に一滴の愛を
いばらが守るもの
そうしてまた、この声を遠ざける
白と黒の境界線
未だ真実は闇の中
彼等を別つ運命
僕らは選ばれたんだ
そこが宇宙の果てならば
銀河を旅する
あの虹色の夢をもう一度
どこかへ飛び立ちたかったんだ
世界はその手に握られた
蒼に引く歪な白い線
笑顔をその手に抱き締めて
スクープ・ラブポップ
ラブアトミック・エナジー
メルトロジカル
故意は開かれるばかりで
君が歪と言うのなら、
それさえも、愛情
愛しさは苦味を増していく
恋に溺れていたのだ
君に溺死
世界は誰が教えるの
君を無くしたばかり
見えない、聞こえない、触れないよ
曲がりくねった道をゆく
創造に足らぬ未来
君の傷が癒えない
さあさあ、お手を拝借
ほうら、夢が見えるかい?
お先は真っ暗闇
猫の仮面は嘘を吐く
君が嘆く前に終わらせよう
こんな狂った世界の規律
僕と世界で踊ろうよ
拝啓、ワルツを愛した君
行方不知の恋心を探している
あの日の君が見つからない
たった一つの過ちを犯した瞬間
君へ、届くことのない手紙を
僕に嘘をくれないか
愛していなくてもよかったのに
世界はただ虚ろに揺蕩う
僕の声は聞こえない
尊く生きるのだ
君を世界ごと奪ってやる
僕のエトセトラ
黄昏に口付けを
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愛していなくてもよかったのに最後の笑顔は未だ残像にさえ、
哀れむのは春
何度も唇だけで呟いた
月を捕まえないで
終着点はどこにもない
残像はそれでも目が眩む
嘘は鉄の味に似ている
恍惚を貪る天使
虚像は背徳を紡ぎ出す
哀れな子羊だと嘆いても
正直者の狼と嘘を食べる兎の話
白い花は枯れることを知らない
永遠は美しいですか?
君が奇跡を紡ぐまで
青い境界は未だ見えぬまま
そこが世界の最果て
僕の恋を殺してよ
私の愛を救ってよ
僕等は救われますか?
白い吐息は取り残された
迷子の冬に吹く風は
冷たい春に嘆く風
君の美しさを頂戴
一欠けらを食べることすら
パンが無くてもケーキは食べられない
無知は傲慢に似ている
あなただけが嘯いて
世界が壊れてしまう前に
あの日の約束は取り残されたまま
それは恋に似た、酷く歪な感情
私の真珠は歪んでしまったの
紅玉の瞳の涙を教えて
宝石を強請るルージュの唇
愛を強請るには安すぎた
彼女と言う名の遊戯
歌姫はローレライを歌う
恋は悲しいものですか?
あなただけの宝物
茨の鎖を解いたら
私の夢をあげるから
その吐息だけがほしい
情事よりも甘いカクテル
藍と紫の憂鬱
ふわりと甘美な毒牙
眼鏡と安息の約束
窓辺は今日も憂鬱で
図書館を征するのは君だ!
一人きりのプールの冷たさ
季節限定チェリーパイ